米騒動

【理事のつぶやきシリーズ】 通称 りじつぶ

昨年よりお米の事が騒動になってます。

長年、消費の減少と安値が続き米の生産は減ってきましたが、もしかしたら昨年あたりは生産量と消費量がクロスし始めている転換点なのかもしれません。これはもう少し時間が経たないと分かりません。

水田は潰したら簡単に復活させられないので、主食用米の安値が続いていた時、水田を減らさないように多用途米や輸出米への転換を図って温存させてきたのは一定の意味があったのかなとは思います。しかし水路などの農業インフラは存続が危ういです。地域の人の自治精神、ボランティア精神で保たれている部分が大きいので、それがいつまで機能するか..むしろ今まで機能してきていた事が奇跡であったのかもしれません。

農業用水路が無くなった時に一緒に消える水田の面積は「隣のおじいさんが歳で田んぼを辞めた」の比でありません。地域ぐるみで稲作取りやめとなります。水が来ないので誰かが代わりに作ることもできませんからね。

更に現状、この農業インフラ管理の部分は通常、一部分しか米の生産コスト計算には入っていませんからまともに経費として可視化すれば更に生産コストはあがるでしょう。

農業関係者以外、まだ誰も口にしませんが次に稲作に襲いかかる波はこの農業インフラ問題ではないかと危惧しています。

(亀垣)

※この記事は理事個人の見解であり法人としてのものではありません。